2005年10月29日

女系天皇か旧皇族の復活か(2)

前回のエントリーでは参考になるTBを頂き、ありがとうございます。

あれからいろいろ考えてみたけれど、考えれば考えるほど女系天皇を容認することはこれからの皇室にとってとても危険なことだと思うようになりました。

男系男子の継承を望む声の一つはやはり「万世一系」
要するに今の天皇の父親、その父親、その父親・・・と辿っていくと日本の最初の天皇、神武天皇に辿り着く。
もちろんこれは本当かどうかはわからないが、それでも2600年以上という長い間一つの血筋でもって天皇家が続いているというロマン。
まぁこれをロマンと感じるかどうかは人の感性の問題なので私はそんなに重視していないんだけど。

もっと現実的な話。
女系天皇を容認することは目の前の雅子さまを救うことにはなっても、愛子さまにはもっと大きな負担を与えることになるのではないか?と。
ただ問題を先送りしているだけならともかく、もっと大きな負荷をこれから皇室に産まれる女性に与えているのではと思う。

先のエントリーで私はこう書いた。

>私が雅子さまだったらやっぱり愛子さまに自分と同じ苦しみは味あわせたくないって思うなぁ。
>愛子さまが天皇になれる資格を持ったら自分はもう子供産めって言われなくて済むけど
>もっと大変な想いを我が子がするんだと思うとやりきれないと思うけど。。。

よぅく考えてみよう。

女性・女系天皇が認められたとして、皇太子さまの次に愛子さまが天皇になるとする。
そうすると愛子さまはまず結婚して、子供を産んで、皇太子になってさらに天皇にならなくてはならない。
結婚すると言っても相手をよぅく吟味しなくてはならない。
だって皇室に入る勇気のない男もいるだろうけど、悪意でもって皇室に入り込もうとする男も出てくるだろうし。
雅子さまの今ある状況が全て「子供を産まなくてはならないストレスから」とは言い難いにしても、それが大きな原因であることは間違いないだろう。
「子供を産む」だけでも大きなストレスになるのに、愛子さまはそれに加えて、皇太子としても天皇としても任務を果たさなくてはならないわけだ。
どれほどの強い精神力がいることだろうか。

私は今まで「継承は男系男子に限る」としてきたのは単なる「家督は長男が継ぐ」のと同じ感覚で、まぁ一つの「男尊女卑」みたいなもんだと思ってたんだけど。
でもこのシステムで2000年続いてきたことを考えても、これは実に現実的で、安定した継承ができるシステムではなかろうかと思うようになった。
つまり良くも悪くも子供を産めるのは女性だけ。
これはアダムとイブの時代から変わらないことなわけで、女性が天皇を継ぐことができたとしても、男性が子供を産めるわけではない。
だからその女性はふたつの大きな任務を背負うことになるのだ。
むしろこうやってはっきり任務を二つに分けてしまうことは、実に古くさく、現代的ではない一面を持ちつつも、ものすごく価値のあることのように思える。

実際こうやって愛子さまが天皇としての任務、女性としての任務の両方を与えられたとしたら、まず「女性は子供を産む機械じゃない!」と言う人たちが出てくる。
いや、その考えには賛成なのだが、そこから「そこまでして必要なのか?天皇制は」と言い出す人がいる。
間違いなくいる。
というか、すでにそう言ってる人がいる。

前回のエントリー

>ちなみに今日の朝日新聞の「女性天皇どう考える」っていう特集でも「天皇制そのものの議論を」と言ってる人がいました。
>やっぱり天皇制を廃止したい人っているんだね。
>そんな人たちにとっては旧皇族の復活なんて絶対イヤだろうね。
>嫌いなものの勢力が増すだけだもん。
>だから朝日も女系天皇を押すんだろうな〜。

この記事、ネット上にソースはないんだけど2ちゃんねるで貼ってあったのでコピペ。

「三者三論 女性天皇どう考える」

天皇制そのもの議論を 加納実紀代氏(敬和学園大学特任教授)


(前略)

「ジェンダー」からも問題がある。
女性・女系天皇が認められても天皇制は「世襲」であり、
血統に権威の根拠を置く。そうであるかぎり
皇室の女性には子供を生むことが強制される。
産まない自由はない。女性天皇を認めれば、
「何がなんでも男の子を」というよりはプレッシャーは
減るだろうが、産まなくてはならないことには変わりはない。

(中略)

こうした状況において世襲家族を国の「象徴」として
あおぎ続けることには、そもそも無理がある。
世論調査などでは8〜9割が天皇制を認めているというが、
若い世代は無関心だし、皇室の人々を自由がなくて
「かわいそう」とみる国民は確実に増えている。
いまや天皇制存続のために女性天皇を容認するよりも、
天皇制存続の是非を議論すべきではないだろうか。(聞き手・伊藤宏)



>若い世代は無関心だし、皇室の人々を自由がなくて
>「かわいそう」とみる国民は確実に増えている。

確かに大変だなとは思う。
でもだから天皇制はいらないなんて飛躍しすぎだろ。

愛子さまひとりに子供を産めと押しつけるのはかわいそうだと思う。
しかし天皇制は必要だ。
と考えるとやはり、継承できる資格のある子供を産める母親の数を増やすことが一番ではないか?
要するに「旧皇族の復活」か?

しかしおそらく皇族を守るためには莫大な税金がかかってるんだろうな。
そもそもその旧皇族の血縁関係ってどうなってるんだろう?
ってこっちもわからないことが多すぎ。
だから現段階、「女系天皇の容認は反対であるが、旧皇族の復活に賛成までは踏み切れない」というのが私の気持ち。

思うに、2000年以上に渡って続いてきたことを変えるべきか否かという大問題はこんな数年?数ヶ月で決めれるものでもなければ、現代の価値観だけで決められるものでもないのではないかと。
少なくとも皇室の専門家が1人もいない上に、皇室の意見は聞かないと言ってる座長がやってるような有識者会議で決めて良いものでは決してない、と私は思う。
posted by ひとみ at 23:31| Comment(4) | TrackBack(1) | 皇室典範 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
有識者って言っても、〔ロボット工学の権威〕ですもんねぇ。何でこんな人が座長なんだか。
小泉さんは、天皇制なんてどうでもいいんですよ。大統領になりたいんだから。信長は自分が国王に成りたかったんですよね。

憲法改正するときに、天皇条項削除して、皇室には京都へお帰り戴き、一宗教法人になって頂くのがいいと思います。
おそらくもの凄く多くの支持者があり、資金も潤沢に集まるはずで、税金を使わずに、浄財で皇室を維持できるでしょう。少なくとも金銭面で反対派に文句をいわれずに済みます。『日本国民の総意に基づく』なんて欺瞞は止めてほしい。
Posted by 金魚 at 2005年10月30日 01:14
小泉さんって自分が興味あるものとないもののやり方に差がありすぎですよね。
この会議も結論ありきで始まった感じのニオイがぷんぷん。。。

あはは。
確かに宗教法人にすればお金には困らないでしょうが、それこそ天皇制を反対する人たちにとっては「天皇の一般化」という位置づけになるでしょうね。
女系と女性の違いについて、これから起こることについてしっかり説明した上で「日本国民の総意に基づき」決めて欲しい。
Posted by ひとみ at 2005年10月30日 09:05
旧皇族についてはこちらの解説がわかりやすいかと。
http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20050731A/index3.htm
「現天皇家」と最も血筋が近い男系男子は、昭和天皇の長女とご結婚されている
東久邇宮家の方となります。(愛子内親王と同じく昭和天皇のひ孫となります)
また有名な方では竹田宮家の次男、恒和氏は日本オリンピック委員会会長をされています。
もっと詳しく知りたいのであればWikipediaにて旧皇族で検索してみるとよろしいかと。
旧皇族といっても現天皇家と親戚付き合いはありますし、皇太子殿下の次、もしくはさらに次ですと30〜80年くらい先の話になるわけで、復帰は時間をかけて説明すれば十分に理解を得られるのではと個人的には思えますね。
Posted by yamiyo at 2005年11月02日 02:39
コメントありがとうございます。
旧皇族はwikipedeiaでも見てみました。
勉強になりました。

今日のワイスクで珍しく「女系天皇に疑問」ということで、その意見を言ってる人の内容が説明されてましたが。
(メインは旧皇族の復活の話です)
有識者会議のメンバーの1人にコメントを聞いたところ「女系天皇は世論調査でも80%以上の支持があり、今更無理」というコメントでした。
またその疑問の声を上げている人は「女系にすると天皇はいらないと言い出す人が出てくる」という意見も言ってましたが、それもスタジオで「今の日本に天皇がいらないなんて言う人はいない」というので片づけられてました。。。
本当にそうならいいんですけどね。。。

確かに私も最初は女系OKだったので高く支持されていると言ってもちゃんと考えている人がその中にどれくらいいるのだろうかと思いますね。
Posted by ひとみ at 2005年11月03日 15:40
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皇位継承について。
Excerpt:  皇位継承について本日のニュースは女性天皇か女系天皇かつまり天皇の男系血統をやめるかということに問題点があるといっている。
Weblog: ウブドちゃん かく思う。
Tracked: 2005-11-08 02:44
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