2005年08月24日

教育が拓く未来

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教育が拓く未来―変わり始めた現場からの提言
櫻井 よしこ


「ゆとり教育」が欠陥だらけであったことはもはや誰もが知る現実である。
ゆとり教育というのは基本的に子供達が自ら調べるということが基盤にあった。
教え込む教育ではなく子供達が自ら興味を持ち調べていくというやり方だ。
確かに耳障りはいい。聞こえはいい。

ただ、「調べる」というのはいきなり何も知らない子供ができることではない。
何もない更地にいきなり水をかけても花は咲かない。
まず誰かが種を植えてあげないと花も咲かなければ、木も育たない。
この「種」こそが「教える」ということだと思う。

子供の世界は非常に狭い。
その狭い世界の中で調べさせたところで世界は広がらない。
まずこれだけ世界は広いんだということを教えてあげることが大事なのだ。

最近話題になっている「百ます計算」や斉藤孝先生の「声に出して読みたい日本語」など
こういったものは以前私たちがやってきたことだ。
ゆとり教育が排除したものをまた今取り戻す傾向に来ている。

この本の中にもあるが、大人がめんどくさいなぁと思っている
単調な計算問題を時間を区切ってやらせたりするようなことを子供は割と好きだったりする。
口ではいやだいやだといいながらも、いざ「はじめ!」といわれると必死になって計算する。
それが1秒でも早くなればなるほど自分の中でなにか自信につながっていくものなのだ。
「ゆとり教育」はあまりに現場を知らない大人達の幻想であった。

そんなわけで「ゆとり教育」という名の妄想は間違いなく変更されるべきことである。
それはさんざん「学力低下」が問題になっていたことでもわかる。

この「ゆとり教育」の問題は特に算数(数学)や理科・あるいは国語で習う漢字の数
地理の勉強の仕方(全都道府県ではなくいくつかピックアップした県だけを勉強するやりかた)などに焦点が当てられていた。

しかし著者は歴史の勉強の仕方にも注目している。
私も日本人の愛国心のなさというのは教育に問題があると思っていた。
歴史を教える過程の中で「これだけのことを自分たちの祖先はやってきたんだ」という認識が全くない。
ただ暗記するだけの授業になっている。

ただ私はこれと「ゆとり教育」とは関係がないと思っていたのだが
そもそも「ゆとり教育」の発端というのは戦後GHQの教えであった。
そしてそれをそのまま引き継いだのが紛れもない「日教組」である。
(「日教組」については7月19日付「いいかげんにしろ日教組」参照)
自虐的な反日歴史観を持つ日教組が愛国心を持つ子供を育てようとするはずがない。
そしてこの「ゆとり教育」を推奨してきたのも日教組なのである。

愛国教育というとお隣の中国やら韓国やらを安易に想像してしまうが
あのような「愛国無罪」の精神が愛国心ではない。
「ほらね、日本ってひどい国でしょう。それに比べて我が祖国はこんなにすばらしい」
と教えることが本当の愛国教育ではないと思う。
他の国の文化や歴史を認めつつ、祖国が歩んできた過ちも栄光も全てを受け入れて
それでも今の日本を作ってくれた過去の人々に感謝すること。
これが本当の愛国心だと思う。

日本人は坂本龍馬や新撰組が好きだと言う人が非常に多い。
私もその1人である。
なぜあの幕末という時代にみな魅せられるのか。
その大きな要因はあの時代、幕府の人間だけではなく小さな藩の農民でさえも
祖国のために命を捧げ、自分の信念の為に必死になって戦ったことに感動したからだと思う。
倒幕派・佐幕派どちらも自分の信念こそが日本を救うと考えていた。
そこに胸を打たれたからではないかと。
でも私はそういうことを考えていたのは何も幕末だけではないと思っている。
(一般の人たちまでがそう考えていたのは近現代あたりからだとは思うが)

もちろん当時「日本」という概念はなかったかもしれないが
聖徳太子にしろ、織田信長にしろ、もちろん東条英機にしろ
みな自分が思う「祖国」の為に何が出来るかということを考えていたんじゃないかと思う。
なのに私たちは聖徳太子=冠位十二階の制度・憲法の制定・法隆寺建立など
ただ人と言葉を繋ぐだけの作業しか歴史の授業の中で習っていない。
聖徳太子がやったそれらのことにどんな影響があったのかを全く知らない。
弥生時代=卑弥呼、平安時代=藤原家、戦国時代=織田信長・豊臣秀吉などなど
ただただ言葉・年号・人・事件を線で繋ぐだけの作業だった。
だから「歴史は好きだけど(暗記ばっかりだから)嫌い」という子供が増えてしまうのだと思う。

もっともっと教師・授業要領、ひいては文科省が子供に興味を持たせる授業のありかたを考えるべき時に来ているのだと思った。

そしてもう一つ、親と地域の協力も大事だ。
私が塾で働いていた頃、子供がどんな勉強を習っているか知らない親がたくさんいた。
中学生が多かったのだがほとんどの親は「中学生にもなると私がみてもわからないですから」と言う。
でも中学生は義務教育で間違いなく親たちも習ったことなのだ。
もちろん忘れていることもあるからいきなり中3の受験問題をやらせてもできないだろうけど、もっと一緒に勉強していく習慣が家にあれば親ももっともっと親身になって子供と勉強の話ができるだろうにと思った。
(まぁそんな子は塾には来ないと思うけど・笑)

私も1人の親として「ゆとり教育」という反面教師を参考に子供にとって
勉強って楽しいと思わせる期間を少しでも長く引き延ばせるように
やるべきことはたくさんあるなぁと思った。
posted by ひとみ at 13:52| Comment(1) | TrackBack(1) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by 期間限定恋人 at 2009年05月07日 16:32
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